禁煙外来

日本では感染症以外の死亡のおおもとの原因の第一位は喫煙です。
喫煙は防ぐことのできる病気や死亡の原因として最大のものといわれています。
喫煙は肺がんをはじめとしたいろいろながん、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、高血圧、糖尿病、喘息、COPD、うつ病、EDなど、全身の病気のリスクを高めます。
禁煙は自己流でするより、指導を受けながら薬を使ってやめるほうが楽に確実に実行出来ます。
禁煙治療は12週間で禁煙を目指します。どうぞ当院にご相談ください。

費用

健康保険を使った治療費用は、その12週間で自己負担額(3割として算定)2万円程度、1日あたり250円以下となります。

保険適応

次の①〜④をすべて満たしていれば、保険が適応となります。

①ニコチン依存症の判定テスト(TDS)で、10項目の中5つ以上該当

ニコチン依存症の判定テスト(TDS)

  1. 自分が吸うつもりよりも、多くタバコを吸ってしまうことがあった。
  2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがあった。
  3. 禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてたまらなくなることがあった。
  4. 禁煙や本数を減らしたときに、次のどれかがあった。
    • イライラ/神経質/落ち着かない・集中しにくい/ゆううつ/頭痛・眠気/胃のむかつき/脈が遅い・手のふるえ/食欲または体重増加
  5. 「4」の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがあった。
  6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがあった。
  7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがあった。
  8. タバコのために自分に精神的問題(※)が起きていると分かっていても、吸うことがあった。
    • ※:禁煙や本数を減らしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することで神経質になり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
  9. 自分はタバコに依存していると感じることがあった。
  10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かあった。

②1日の喫煙本数×喫煙年数=200以上である

③いますぐ禁煙したい意思がある

④禁煙治療を受けることを文書により同意している

注:過去に健康保険で禁煙治療を受けたことのある方で、前回の治療の初回診察日から1年経過していない場合は、自費診療となります。

禁煙治療のスケジュール

禁煙治療のスケジュール

治療薬

当院では、禁煙補助薬のチャンピックス(バレニクリン)を用いて禁煙を目指していきます。
チャンピックスは、脳内に作用することで少量のドパミンを放出して禁煙に伴う不快感や喫煙の欲求を軽減する作用があります。
ニコチン類似の効果で徐々に身体のニコチンへの依存を減らしていくため、内服は徐々に量を増やしていく飲み方をしています。

  • 治療開始1-3日目:0.5mgを一日一回食後
  • 治療開始4-7日目:0.5mgを一日二回朝夕食後
  • 治療開始8日目以降:1mgを一日二回朝夕食後

主な副作用としては、胃腸症状、不眠症、異常な夢、頭痛、便秘、過食などが報告されています。
このような症状がありましたら、早めに相談ください。